いい歯科医の見極めについて

2015-09-10

前回に続き「週刊現代」に掲載されていた、佐々木猛先生への取材記事を読んで思ったことを書きます。

 

画像:受付に立つ鈴木院長

記事で佐々木先生は「歯科医には、木を見て森も見る能力が必要」と主張されています。口の中だけでなく、そこから全身の健康まで考慮できるのが「いい歯科医」だとし、頸椎ヘルニアを手術する予定だった弟さんが、噛み合わせを治療しただけで症状が軽くなったことを実例として挙げておられます。

 

私が「木も森も見られる歯医者」かどうかは患者さん方に評価していただきたいと思いますが、私としてはこの考えに大いに賛同しますし、当院のモットーである「正直な診療」に通ずると考えます。

 

「週刊現代」の記事には、佐々木先生が考える「信頼できる歯科医を見極める12カ条」も掲載されていました。これも参考になると思うので、ご紹介します。ただ、12もあるのは、ちょっと多くて大変なように思えます。私としては「●」の項目をチェックするだけでも、かなり違うのではないかと考えています。

 

【信頼できる歯科医を見極める12カ条】
〔初診時〕
○ すぐに治療に入らない
● 症状のある歯だけでなく、口全体の状態を診る
● 症状の原因説明と共に、他の病気の有無の説明をする
● これまでどんな歯科医院で、どんな治療を受けてきたかなど、話をよく聞く
○ 治療のゴールとステップを明確に示す

 

〔初診後〕
● 複数の治療方法をメリット、デメリットともに説明し、患者が主体的に調べる
● セカンドオピニオンを嫌がらない
● 保険診療か、自費診療か、費用について明確に示す

 

〔治療開始後〕
● 天然歯を残す努力を惜しまない
○ 診断に必要な検査(歯周病ポケットの深さを測る、X線撮影など)を行い、その結果を具体的に説明する(インプラント治療の場合)
● 上記に加え、治療前に全体の歯周病治療をきちんと行う
● 慢性疾患など、全身の状態についての配慮がある

 

※出典:「週刊現代」2015年5月2日号『〈日本が誇るトップドクターが明かす〉歯科医・佐々木猛/最後まで「自分の歯」で暮らすために』